石材の種類と選び方

墓石として使用する石材に決まりはありません。
しかし、墓石は基本的には屋外に建てられ、長い間強い日差しや風雨にさらされてしまうわけですから、必然的に耐久性のあるものが選ばれています。

では、実際に墓石に使う石材を選ぶにあたって、どんな点を考えていけばよいでしょうか。

お客様の中には「値段の高い石材が良いに決まってるじゃない」と思っている方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待って下さい!
お墓に使う石に関しては、高いからといって全てが良い石というわけではないのです。

高級石材と言っても、色や石目と言われる模様などが不安定で、同じ石を使用しているのにお墓が完成すると、上の方と下の方で模様や色が違っていた、なんていうこともあります。

また、国産と外国産では価格が大きく違います。
特に近年、国産の石は産出量が少ない事から希少価値が高まり、金額が非常に高くなっている石も多くあります。

国産と外国産の違いは石材業のプロには分かりますが、素人目ではまずわからないレベルなのです。

当店の石材について

当店の石材は世界各国の石を使用しています。
その中でも良質なインド産や中国産の石材を多く利用しています。
インドや中国には優良な石の採掘地も多く、産出量が非常に多いため、低コストで質の高い石材を入手することが可能なのです。

当社で使用している石材の種類と特徴

新AG-98

石目が小さいため、色むらが少ないです。吸水性は高いです。

G-660

青御影の中では吸水性の低い方の石ですが、石目が大きいです。

CM-13(中国ベルガム)

中国製の石の中では良いほうであり、吸水性も低いです。

ベルガム

光沢が良いことと、吸水性も低いため、均一な石です。

ハッサングリーン

緑色の入ったきれいな石種です。吸水性も低いです。

アーバングレー

一番人気のある石種になります。吸水性も低いです。

キング

石目も小さくまちがいのない石種です。白い小さな目が特徴です。

新SR

小さい緑の石目が特徴です。ただし汚れが目立つのでよく掃除をしてください。

バハマブルー

青く流れる様な模様が特徴です。吸水性があります。

マルチカラーレッド

赤と黒の流れる模様が特徴です。吸水性があります。

ニューインペリアルレッド

赤い石でかたく、吸水性も低いため、よく建築材にも使われる石です。

プラチナブルー

インド産の中では、白い方です。汚れも目立たないです。

徳山御影、天山石、大島石など国産の石も取り扱っています。ご希望があればご用意しますのでお気軽にご相談ください。

石材を選ぶ際の
チェックポイント

はじめて墓石を建てられる方がほとんどだと思いますので、ここでいくつか石材を選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。

1.サンプルやカタログだけで選ぶのは要注意

石材店には小さな石のサンプルが用意してあることが多く実際に触ってみて感触を確かめたりすることが可能です(もちろん当社にも置いてあります)。
しかし、サンプルだけでは、なかなか完成品のイメージをわかすことはできませんよね。
できれば墓石として完成したものをしっかりチェックするのがポイントです。
特に、野外で何年間かさらされた状態のものを見ておくと、その石材が年月を経た時にどのような状態になるのかも分かります。
墓石は屋外に建てられ、強い日差しや風雨にいつもさらされています。場合によっては石焼けにより「しみ」が付く場合もありますので、現地で確認することをお薦めします。

完成時の様子

10年後の様子。
石やけによる「しみ」が目立つようになる石もあります。

石のみうらのこだわり!

当社では、できるだけイメージを膨らましていただけるように、お客様と一緒に、実際に当社で建墓したお墓を見て回っています。
最近建てたお墓から、建墓してしばらく時間の経ったものまで数多くお見せすることができますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

2.見た目が同じ石でも、質はまったく違います

見た目はまったく同じような石でも、硬度(硬さ)や吸水性によって質の高さが全く異なります。

実は石には目に見えない小さな穴が無数にあり、その穴から水を吸ったり吐いたりして呼吸をしています。

良い石はこの穴がとにかく細かく、水を吸いにくいのですが、安価な石は穴が大きく水を吸ってしまいます。

水を多く吸ってしまう石は、腐食しやすくなりますし、反対に通気性が悪いと納骨部分に水がたまり墓石のトラブルに繋がってしまいます。

しっかりとした石材店であれば、それぞれの石の長所・短所をはっきりと説明した上で、選択をさせてくれるはずです。

石のみうらのこだわり!

当社では石の性質や各々の石の保証について、事前にお客様に情報を開示するように心掛けています。

石の汚れ方も建てる場所によって異なってきますので、周囲の環境や建墓後の管理のしやすさも考慮した上で、お客様にあった石をご提案しています。